Megumu TakashimaArtReview Japan17 September 2026
山田萌果『おぞましさと戯れる少女たち』を高嶋慈が書評。身体の切断や血と内臓、半人半獣のキメラなど、「おぞましさ」とともに描かれた少女たちは、男性の欲望を投影した少女像にいかなる異議を申し立てるのか。近代以降に構築された「少女」の歴史と、ジュリア・クリステヴァの「アブジェクト」概念を軸に本書の画期性をたどるとともに、作品がなお「美人画」として括られ消費される構造、少女の主体性と性的なまなざしの関係、「精神性としての少女性」と女性作家への限定との緊張を検討し、絵画以外の表現へと議論を開く。