John-Baptiste OduorOpinionApril 22, 2026
「あらゆるものが数値化され、測定され、内面や自己省察さえ顧みられなくなった社会に私たちが生きているのだとすれば、それに抗いうるものは何か。先日96歳で亡くなったユルゲン・ハーバーマスの哲学は、その問いに一つの道筋を示そうとしたものだった。その思想は、自らの歴史に対する視野の狭さを免れず、それでもなおその歴史を問い続けてきたヨーロッパ哲学の大きな伝統の一つの到達点でもあった。そして、彼の死はまた、そうした時代に終わりを告げることとなった。」