汗を読む──リー・キット、千葉正也「to sweat 流汗」Noriko YamakoshiReviewsAugust 20, 2026リー・キットと千葉正也によるShugoArtsでの二人展「to sweat 流汗」を山越紀子がレビュー。汗や疲労といった身体の反応と二人の絵画を手がかりに、リーの内省と「処理」をめぐる変化、千葉の作品における物やイメージ、映像との関係をたどる。理解しようとするとき、そこで起きていることを私たちはどう変えてしまうのか。
絶滅するのは写真か?人類か?杉本か?Kota SakeReviewsAugust 28, 2026スタジオ35分主宰・写真家の酒 航太が「杉本博司 絶滅写真」展をレビュー。「杉本はこの展覧会を写真の『お葬式』と述べていて、最後の銀塩写真家として喪主を務めるという。これには筆者を含む、銀塩写真愛好家たちは面食らってしまったのではないか。」
その不分明のところFutoshi HoshinoReviewsJuly 31, 2026アーティゾン美術館で開催中の「瀧口修造 書くことと描くこと」展。瀧口修造のドローイングや書物、批評の言葉を、彼が論じた作家たちの作品とともに示す展示構成に注目し、共同制作や作品に記された献辞も手がかりに、批評と造形に通底する関心を読み解く。文字と描画、言葉と図像への一貫した関心をたどりながら、瀧口が探究した「書く」と「描く」、文字と描線の「不分明のところ」に迫る。
荒川ナッシュ医|インタビューTaro Nettleton and Noriko YamakoshiFeaturesMay 6, 2026第61回ヴェネチア・ビエンナーレ日本館で新作プロジェクト「草の赤ちゃん、月の赤ちゃん」を発表する荒川ナッシュ医。57の歴史的日付を背負う赤ちゃん人形、韓国館とのコラボレーション、ケアの労働、植民地主義的過去などへの応答など、プロジェクトに込めた構想について語る。
「ロン・ミュエク」──贋金のような語彙Taro NettletonReviewsJune 29, 2026これらの作品の世界では少女は脆弱性を象徴し、大人の女性はケア労働を果たし、男性は内面的思考に耽る。
clockwork──非同期のスペクトラリティNoriko YamakoshiReviewsApril 24, 2026ニューヨークのスイス・インスティテュートで行われたプロジェクトをはじめ、さまざまな形で協働を重ねてきたセル・セルパスとラフィク・グレイス。本展「clockwork」は、両者にとって日本初の二人展となる。 転位と再構成を通してひらかれる複数の時間と知覚の構造をたどりながら、両者の実践が交錯する場に見出される関係性と緊張、そしてそこで分有される情動の強度を読み解く。
アプロプリエーションの倫理──リチャード・プリンスとアーサー・ジャファJenny WuFeaturesJune 22, 2026アーサー・ジャファとリチャード・プリンスを並置するプラダ財団の展覧会は、アプロプリエーションをめぐる問いを前景化する。警察暴力の記録映像から雑誌や広告のイメージまで、他者のイメージを用いることは、誰の承認によって可能になるのか。イメージを所有し、操作し、流通させる権力と、その重荷を問う。
「Dialectical Landscape / 弁証法的風景」──凝視と揺動のあいだでTakuma IshikawaReviewsJuly 17, 2026 「アースワーク」の射程をひらく「Dialectical Landscape / 弁証法的風景」展。新高島駅の地下空間で、凝視と揺動という二つの知覚条件はいかに交差するのか。風景、物質、歴史、身体、メディアの関係を石川卓磨が読む。
インタビュー:サイディヤ・ハートマンSarah JilaniFeaturesDecember 16, 2025「何世紀にもわたり、私たちは自分たちが囚われてきた構造的な悪を名指ししてきました。ただ問題は、それを他の人々が知ろうとする意思があるのかどうかです」
視覚を拡張する冒険──ダニエル・ビュレンの新作についてMio NakajimaReviewsApril 22, 2026ダニエル・ビュレン「Third Eye, situated works - 知覚の拡張ーそこにある眼差し」展レビュー。鏡面支持体とプリズムの構成を通して、空間・身体・視覚の関係性を揺さぶる新作群を、美術批評家・中島水緒が考察する。